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国道22号・名岐バイパス


行動範囲が広がりつつあった中学生の頃。自転車で一宮まで遊びに行くのが楽しみだった。
バッティングセンター、栄電社やダイエーのパソコンコーナー、アーケード街のアカツキレコードやゲームセンターを目標に、片道10km位を1時間くらいで走るのだ。

遠くて帰りは少し辛かったが、一宮に行けば、近所にはない新しいものがたくさんあった。
ダイエーのゲームセンターは大きく、そして1回30円と破格だった。
アーケード街のゲームセンターも1回50円だったが、新作が多かった。
どちらも2回100円で新作が遅かった近所に比べ、魅力的だった。


仲間で走る目標にしていたのが両郷町の交差点。国道22号。
ここを渡れば、ぞうさんユニーだ。

信号待ちの長い大きな道路。
すでに一宮市に入っているのだが、我々にとって向こうの街並みが魅力の一宮だった。
信号が変わり動き出す左折車を止め、横断歩道を渡る。
後は、中心街を取り囲む県道18号を抜ければ到着だった。





いつしか中学時代も終わり地元の高校を卒業後は、電車で名古屋へ通うようになる。
いつでも名古屋へ行けるようになったため一宮の魅力は徐々に小さくなり、国道22号とも疎遠になっていった。



数年後免許を取り、クルマに乗るようになった。
クルマで出掛けることもあり、ふたたび国道22号との付き合いが始まる。
自転車で走った両郷町の交差点も10分くらい。
こんなに近かっただろうか。遠かった名岐ボウルも、今では1つの通過点。
大人になるに連れ、国道22号も普通の道路と感じるようになっていた。


運転するようになり沿線の建物も徐々に覚え、今ではすっかり慣れ親しんでいる。
だが本当にそうと言いきれるのだろうか?

たくさんの交差点や沿線のガソリンスタンド・レストラン・橋・看板。
頭に入っている景色はたくさんある…。


だが、ただ走っているだけではないだろうか?



2000年。国道22号を辿ってみることにした。
持ち物は家で沸かして凍らせたペットボトル麦茶。地図。中途半端に古いデジタルカメラ。

国道22号は名鉄犬山線巡りを超えるのを祈ったりしつつ。



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